平成22年3月本校デザイン科を卒業した三宅勇輝さん。専門学校の2年生になったばかりの三宅さんがアシスタントを務めた漫画が,、3月25日講談社より全国出版されました。
本の名前は“伊藤伝右衛門物語”で、原作・深町純亮 脚色・津留木詞朗 画・羽月由憲による漫画単行本で、筑豊の炭鉱王と呼ばれた伊藤伝右衛門と妻で著名な歌人柳原白蓮。この二人の物語の初めての漫画化です。
三宅さんは現在、福岡市博多区の麻生情報ビジネス専門学校-マンガアニメ科2年生。このマンガの画を担当した羽月由憲氏は、マンガアニメ科の先生。三宅さんの力量が認められて先生の誘いがあり3人のアシスタントの一人として選ばれました。三宅さんの担当は、画の中にスクリーントーンを貼ったり黒ベタや修正をする作業でマンガ制作では欠かすことの出来ないもの。昨年4月から仕事が始まり、約1年間の期間をかけてやっと完成しました。学校の勉強や制作をしながら、167ページを3人で分担し、汚さないようにテキパキと作業を進めるのは大変であり、書店に並ぶ日を心待ちにしていたそうです。
三宅さんの高校時代はデザイン科で多くの作品を制作をしたり、同人誌を出したり、また写真部活動で九州大会にも選ばれたりで、精一杯頑張った生徒。「高校の頃やったことや身に着けた事が今回の仕事にとても役立ちました」と語っています。
又、将来の希望は今回の経験から、「自分の世界をマンガにして世に出し、マンガ文化を大きく発信していきたい。」「神社仏閣や民話など日本古来の文化を大切にし、マンガ化することも思い描いています。」と熱く語ってくれました。
マンガに賭ける若きアーティストの今後の活躍を大いに期待したいと思います。
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