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◇卒業生の今 7ヶ月間の記録 久門裕子

(財)福岡市文化芸術振興団と福岡市が主催する福岡在住の若手アーティストを対象にした公募企画展において、デザイン科卒業の久門裕子さん(東京造形大学美術学科彫刻専攻卒)が入選企画として決定しました。おめでとうございます。

久門 裕子
「7ヶ月間の記録」~ここに存在したことを留めておきたい~

2011.10・8(土)~11.27(日) 10:30-19:30  
ギャラリーアートリエ  福岡市博多区下川端町3-1博多リバレインB2F

父はこの近くの病院に
入院していた。
病は重く、
長く生きられないことは
当人もわかっていた。

そんな中で過ごした最後の日々を、
私はノートに記録した。
朝起きて、ご飯を食べて
新聞を読んで、しゃべったこと。
焼き付けるように
その姿を残そうとした。
そこでの喜怒哀楽の感情や
出来事の全てが、ただいとおしかった。

一人の人間が生きて
最期を迎えるまでの記録。
そこにあった場所を切り取って
ここに再現する。

書き溜めた日記や絵、
立体作品も展示。
見る人が、展示された記憶と
同じ空間にいるような感覚を
持ってくれればいい。

人と関わって過ごしていく中に、
たくさんの思いが存在する。
それは太古の昔から変わらない。
私の記録は
とても個人的なものだけれど、
万人に共通する思いがあると
信じている。

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